2015年4月14日火曜日

最上級を強調する much と by far


537  Babe Ruth was (      ) the most talented baseball player in those days.

   ① very      ② much      ③ by far      ④ as far as       (同志社大)

 正解  ③  ベーブルースは当時群を抜いて有能な野球選手だった。

― 高橋阿里著『演習英熟語600』(Z会出版)

-- ○ -- 

文法的には much も可能である。問題があるとすれば、頻度の問題であろうか。

[(形)(副)の比較級・最上級の前で]ずっと、はるかに、断然 (コーパス 最上級の前で much を用いるのは《主に英》 英米ともby far の方が圧倒的に普通)
― ウィズダム英和辞典(三省堂)第3版

 したがって、頻度という観点からは、much と by far では by far の方が遥かに好い(far better)ということになろう。

が、よく「最も適当なものを選べ」ということで

much も可能だけれども by far の方が好い

などと解説されたりもするけれども、何を基準としてこのような判断をするのかが判然としないし、そのような判断を期待することは受験生にはあまりにも酷なことであろう。

 実際 Google で検索してみると
much the most talented  189,000 件 
by far the most talented  162,000 件
ということなので、頻度ということも怪しくなる。

 やはり、解答が2つ以上あって、例えば頻度の問題ということで一方を排除するというような出題の仕方は避けるべきではないだろうか。

 掲載ミスの可能性もあるように思われるが…

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