2015年4月16日木曜日

「言う」を表すいろいろな英語


Q 次の英文の空所に入る単語を考えなさい。

07 彼は自分は愛国者だと公言した

  He (      ) himself a patriot.

10 彼はあなたの新しいドレスが気に入ったと言った

  He (r     ) that he liked your new dress.

12 彼はその会合で公平な意見を述べた。

  He (s     ) an important opinion at the meeting.

13 彼は同情の言葉は一言も口に出さなかった。
  He didn't (      ) a single word of sympathy.

 解答  07 professed 10 remarked 12 stated  13 utter


― 速攻Z会 英単語・熟語10日間、pp. 6-7



-- ○ --

次のような別解が考えられる。

07  He ( proclaimed ) himself a patriot.

10  He ( reflected ) that he liked your new dress.

12  He ( submitted ) an important opinion at the meeting.

13   He didn't ( say ) a single word of sympathy.


Google 検索は次のようなヒット数であった。

profess    himself a ***  158,000 件 
proclaim himself a ***    22,200 件  

remarked that he ~  6,630,000 件 
reflected that he ~        322,000 件  

state an opinion            260,000 件  
submit an opinion        325,000 件 

utter a single word      196,000 件 
say a single word         345,000 件



2015年4月14日火曜日

最上級を強調する much と by far


537  Babe Ruth was (      ) the most talented baseball player in those days.

   ① very      ② much      ③ by far      ④ as far as       (同志社大)

 正解  ③  ベーブルースは当時群を抜いて有能な野球選手だった。

― 高橋阿里著『演習英熟語600』(Z会出版)

-- ○ -- 

文法的には much も可能である。問題があるとすれば、頻度の問題であろうか。

[(形)(副)の比較級・最上級の前で]ずっと、はるかに、断然 (コーパス 最上級の前で much を用いるのは《主に英》 英米ともby far の方が圧倒的に普通)
― ウィズダム英和辞典(三省堂)第3版

 したがって、頻度という観点からは、much と by far では by far の方が遥かに好い(far better)ということになろう。

が、よく「最も適当なものを選べ」ということで

much も可能だけれども by far の方が好い

などと解説されたりもするけれども、何を基準としてこのような判断をするのかが判然としないし、そのような判断を期待することは受験生にはあまりにも酷なことであろう。

 実際 Google で検索してみると
much the most talented  189,000 件 
by far the most talented  162,000 件
ということなので、頻度ということも怪しくなる。

 やはり、解答が2つ以上あって、例えば頻度の問題ということで一方を排除するというような出題の仕方は避けるべきではないだろうか。

 掲載ミスの可能性もあるように思われるが…

2015年4月13日月曜日

「寒さをものともせず」は Making nothing of か?


例題5 寒さをものともせず、彼は薄着で出かけていった。(早大)

    (    )(    )(    )the cold, he went out in thin clothes.

― 風早寛著『解体英熟語』(増進会出版)

( 例題の解答 Making nothing of )


― ― ○ ― ―

私の第一感は in spite of である。

In spite of the cold, he went out in thin clothes.

それをわざわざ分詞構文を用いて Making nothing of などと言う必要があるのだろうか。

Google検索では、

In spite of the cold     1,740,000件 
Making nothing of the cold     20件

で頻度的には問題にならない。 make nothing of を使うなら、分詞構文ではなく述語動詞としてであろうと思われる。

 和英辞典の記述をみておこう。

ものともしない ・苦難をものともせず in (the) face of great hardship; (かかわらず)in spite of great hardship ▲彼女は苦労をものともしない(=何とも思わない) She makes nothing of her trouble. ― 『ウィズダム和英辞典』(三省堂) 
ものともせず 物ともせず ▲彼は100キロぐらいの重さはものともせず持ち上げる He thinks nothing of lifting objects weighing as much as 100 kilograms. (⇒think nothing of は「…を何とも思わない) ¶ 彼はあらしをものともせず山頂を目ざして出発した They started for the mountaintop in the face [teeth] of a raging storm. ―『スーパーアンカー和英辞典』(学研)第2版 
物ともしない ¶嵐をものともせず出かけた He went out 「braving [in spite of] the storm. 彼女は私の忠告など物ともしなかった She paid no attention to [《文》took no head of] my advice. / 《口》She didn't give two hoots about my advice. ―『プログレッシブ和英中辞典』(小学館) 
物ともしない defy; think [make] nothing of ― ...を物ともせずに in defiance of ...; in spite of ...: in (the) face of ... ―新クラウン和英辞典(三省堂) 
彼は多くの困難をものともせず、北極点に到達することに成功した He succeeded in reaching the North Pole in spite of many difficulties. 私たちの抗議をものともせず、警察は彼女を逮捕した(→無視して) The police arrested her defying our protests. ―ラーナーズプログレッシブ和英辞典(小学館) 
ものともしない彼女はこんなんをもとのとせずがんばった She made nothing of difficulties and tried hard.
―『ニュープロシード和英辞典』(ベネッセ) 
物ともしない ¶ 彼は傷を物ともせず何事もなかったように仕事を続けた He made light of his injuries and carried on as if nothing had happened. ―『ルミナス和英辞典』(研究社)

2015年4月12日日曜日

prepare for the possibility of a food shortage (食糧不足の可能性に備える)



『英単語ターゲット1900』(旺文社)4訂版に次の例文がある。

117 It is wise to prepare for the possibility of a food shortage. 
   (食糧不足の可能性に備えておくことは賢明だ)

が、「可能性に備えておく」という日本語は変ではないか。

ここは、「食糧不足の可能性があるので備えておくことが賢明だ」とか「食糧不足にならないとも限らないので備えをしておくことが賢明だ」のように訳すべきなのではないだろうか。

なお、『英辞郎』には

prepare for the possibility of ~ ~の事態に備える

とあるので、「食糧不足の事態に備えることが賢明だ」といった訳も考えられるところである。

2015年4月7日火曜日

「的外れ」の英訳について


A great deal of the speaker's argument was ( beside the point, beyond question, off center, out of hand ).

―伊藤和夫編『新・英文法頻出問題演習』(駿台文庫)新装版 PART II 熟語編、P. 15

【解答】 be beside the point 要点をはずれている、無関係である
    
     (話し手の議論の大部分は見当はずれだった)

- - - ○ - - -

「的外れ」を besides the point とした誤りがネットに散見されるが、あくまでも s のない beside が正解である。 


『ジーニアス和英辞典』(大修館)第2版 の「的外れ」を見ると

その質問は的はずれだThe question is beside [ off,  away from ] the point.

となっている。Google で検索をかけると次のような頻度であった。

away from the point  275,000,000 件 
off the point      261,000,000 件 
beside the point            29,800,000 件

また、point の代わりに mark が用いられることもある。検索結果は次の通りである。

off the mark       43,100,000 件 
wide of the mark            1,130,000 件 
beside the mark      315,000 件

beside the point, wide of the mark は『Next Stage』にも出てくるので覚えておきたい。また、

to the point (要領を得た) ⇔ beside the point (要領を得ない)

にも注意。 

His explanation is always to the point.(彼の説明はいつも要領を得ている)


2015年4月5日日曜日

be on the point of ~(まさに~しようとしている)


He was (      ) the point of leaving when I arrived there.

― 伊藤和夫編『新・英文法頻出問題演習』(駿台文庫) 新装版 PARTII 熟語編、p. 19

【解答】be on the point of -ing(=be about to -)まさに―しようとしている。

    (私がそこへ着いたとき、彼はちょうど出かけようとしていた)


- - - ○ - - -

point は「点」なので、at は使えないものかと調べ直したら、次のような記述があった。

at the point of A = on the point of A 
on the point of A まさにAするところで(Aは(名)(動名)) Kelly was on the point of bursting into tears. ケリーはまさにわっと泣き出さんばかりであった. 
― ウィズダム和英辞典(三省堂)第3版


この熟語表現は『Next Stage』(桐原書店)や『Vintage』(いいずな書店)などの英文法問題集には掲載されていないし、『英熟語ターゲット1000』(旺文社)や『システム英熟語』(駿台文庫)にもない。したがって、出題頻度はそれほど高いとは思われないが、掲載されているものもいくつか見受けられる。


be about to do         まさに~しようとしている
be on the point of doing              ― 英熟語Always1001(河合出版)

be on the point of doing まさに~しようとして
be about to : be on the verge of doing 
Henry was on the point of leaving when his mother called on him.
母親が訪ねてきた時、ヘンリーはまさに出かけようとしていた。 (駒沢大)
 ― ジーニアス英熟語1000(大修館書店)改訂版

が、いずれも前置詞 at への言及はみられない。

 最後に専門書の記述を見ておこう。

point of (s.), at / on / upon the まさに…しかかって 
Suzi was at the pointo of crying when the teacher stopped the other children from teasing her.(ほかの子供たちがスージーをいじめるのを先生がとがめたときには、彼女はいまにも泣き出しそうだった) 
アメリカ語法では at が好まれる.上例を次のように表現してもよい.Suzi was just about to cry .... 
 三浦新市 / ナタリー・リード共著 『前置詞中心 英語表現辞典』(大修館書店)

2015年2月16日月曜日

英作文検討 (即戦ゼミ4 大学入試英作文総演習)

(1) 近年物価はいちじるしく上昇し、多くの人々がそれに困っています。

【訳例】Prices have gone up remarkably in recent years, and many people are suffering from it.

(検討1)時をあらわす副詞の位置
「近年物価は」のように時をあらわす副詞が主語の前に置かれる場合、英文でも副詞は前置される。

(1.1) a.  In recent years,  prices have gone up remarkably (近年物価が著しく上昇している)
b.  Prices have gone up remarkably in recent years (物価が近年著しく上昇している)

(検討2)「近年」
recently なども和英辞典に見られるが、基本的には使い分けたい。

(1.2) a.  in recent years (近年)
b.  recently      (最近/近頃)

(検討3)冠詞の有無

(1.3) a.  prices    (物価)
b.  the prices (その物価)

(検討4)「物価が上昇する」

(1.4) a.  prices have gone up   10,700,000 件
           b.  prices have increased   536,000 件
c.  proces have risen       437,000 件  ※件数はGoogle検索による。

単に「上昇する」は、go up が断トツで多いが、

(1.5) a. prices have gone up    remarkably 15 件
           b. prices have increased remarkably   23 件
           c. prices have risen         remarkably   43 件

のようにremarkably(著しく)が付けば、むしろ避けられる傾向が見られる。これは、重い remarkably と軽い go up の組み合わせ(collocation)の相性が悪いからだと考えられる。

つまり、副詞がなければ go up という軽い言い回しが圧倒的に好まれるのに対して、重い副詞が付加されれば、increase ないしは rise という重い語が用いられがちだということである。

(検討5)「困っている」
be troubled by ~ や have a hard time あたりでもOKだと思われる。

(1.6) a.  many people are suffering from it
b.  many people are troubled by that
c.  many people have a hard time (of it)

(検討6) and の有無
日本語が1文だからといって英文も必ず1文で書かなければならないというものではない。

(1.6) a.  … remarkably, and many people are suffering from it
b.  … remarkably. Many people are suffering from it.

【池内訳】 In recent yearsm, prices have increased remarkably, and many people have a hard time of it.